JOOS Orangeの試用レポートがすっかり遅くなってすみません。
実は、使用をはじめてから2週間のあいだに、その印象がプラスになったり、マイナスになったりして、評価がなかなか定まらなかったのです。2週間使用したいま、自分なりの評価とおすすめの利用法をようやくご報告できるようになりました。
JOOS Orangeは、ポータブル太陽充電器です。「JOOS」とは当て字で、飲み物のジュースのほかに、電気などの意味を持つ「Juice」から来ています。Orangeはそのまま「オレンジ」です。JOOSという製品ブランドを作ったので、それに合わせたプロダクト名をつけたのではないか、と想像します(今後は「アップル」とか、「ストロベリー」とか、「レモン」とか、出てくるかもしれません)。
この製品の売りは、前回もご紹介しましたように、「世界で最もパワフルなパーソナル太陽充電器」であることです。
そして、この宣伝文句こそが、JOOS Orangeに対する評価を難しくしているのです。
なぜなら、「世界で最もパワフルなパーソナル太陽充電器」と聞いたわたしは、とてつもなくパワフルな充電器を期待しました。たとえば、直射日光に1時間でも当てれば、それこそiPhoneをフル充電できるほどの効果を期待してしまったのです。
しかし、1時間太陽光を浴びせたあと、iPhoneに繋いでもJOOS Orangeはたいして充電してくれません。そこで、今度は2時間、その次は3時間、とやってみましたが、充電される割合は確実にアップしているものの、フル充電にはほど遠い結果となりました。
わたしのJOOS Orangeへの評価はがた落ちです。「これのどこが世界一パワフルなんだ!」と、叩きつけてしまおうかと思ったくらいです(というのは、言いすぎですが)。
ただ、ソーラー充電の現実をご存じの方ならば、問題はJOOS Orangeではなく、わたしの高すぎる期待値にあったことがお分かりいただけると思います。もし、太陽光発電でわたしが期待するほどの電力を簡単に生み出させるものならば、水力や火力、原子力といった他の選択肢が必要なくなってしまいます。
でも、不勉強なわたしはその現実を知りませんでしたし、他に比較するソーラー充電器も持っていなかったので、過剰な期待を抱いてしまっていたのです。
その後、落ち込む気持ちを奮い立たせながら、JOOS Orangeの性能を調べてみました。直射日光に1時間あてると、だいたい付属バッテリーの5%充電できます(1Wh)。20Whの大容量バッテリーをフルにしようとすると、20時間直射日光に当てる必要がある計算になり、晴天が多いカリフォルニアでも3日かかります(太陽の位置の変化に合わせて、こまめに向きをかえなかった場合)。
太陽光だけでフルにするためになんと3日!
1時間で可能だと思っていたわたしにとっては、永遠にも感じられる時間です。
でも、いったんJOOS Orangeをフルにしたら、頼れる電力源として活躍するようになりました。
わたしが充電に使用するのは、iPhone4です。購入してから間もないホワイトモデルなので、1日使用しても完全にバッテリーが死んでしまうことはありません。就寝時にそのiPhoneをJOOS Orangeに接続すると、もちろん朝にはフル充電になっています(正確な時間を計っていませんが、ACに接続したときとそれほど変わらない充電スピードだと思います)。
そして、昼間のあいだ、窓際に置いたJOOS Orangeは太陽光を浴びて、勝手に電気を蓄えてくれます。そして、夜また、iPhoneを充電してくれる、という仕組みです。JOOS Orangeのバッテリーは、フル充電の状態でiPhoneを2.5回充電できるパワーがあります。なので、いったんフルにしたうえで、iPhoneの充電だけに使用していれば、毎日太陽光を浴びてフルに近い状態をキープしてくれるのです。
このことに気づいたわたしは、JOOS Orangeに愛着を抱くようになりました。iPhoneという小さな携帯デバイスとはいえ、その電力を100%太陽で賄っているという事実がとても嬉しく、誇らしくもあります。同時に、太陽光発電がそれほど生やさしいものではないと身をもって知ることができたのもいい経験でした。
今後は、Nintendo DSやiPadなど別のデバイスの充電にも挑戦したいと思っています。
なお、製品の詳しいデータについては、
Solar Components社の
FAQにあります。




